【GTM】サブドメインのクロスドメイン設定は何もしなくていい?

subdomain-main Google Tag Manager
Google Tag Manager
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今回は前回の記事に続いて、サブドメインだった場合のクロスドメインの設定方法を解説します。

【GA】GTMでクロスドメイントラッキング設定をする方法
今回はGA(Google Analytics)とGTM(Google Tag Manager)を使ったクロスドメイントラッキングの設定方法を解説します。

サブドメインで対応するのは2つだけ

結論から言うと、サブドメインの場合は特に何もしなくても同じGAタグで計測されます

公式にもこのように書いてありますね。

トラッキング コードを analytics.js に更新した場合、特に何も設定しなくてもサブドメインをトラッキングできます。

ただし、あくまで計測する上ではということなので、別ドメインのとき同様、参照元除外とページパス表記をホスト名からに変更する2点はきっちりやっておきましょう。やってないとこうなります。

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サブドメインが参照元になりセッションが切れる

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レポートの数値が混ざって見にくくなる

セッションが繋がっているか検証してみる

不要とは言われたものの、実際にどういう挙動をしているのかは見ておきたいので検証してみました。検証結果を見てみると、左が同じGTMタグだけ入れたサブドメインのcid、右がメインドメインのcidです。

GAはファーストパーティーCookieなので当然ではあるのですが、見事一致しています。(GTM経由で全てのページに計測タグが配信されている前提です)

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念のためユーザエクスプローラでも確認しましたが、同一セッション内でのページ遷移として計測されていました。

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多くのサイトで以下のようにGAタグの設定フィールドに「フィールド名:cookieDomain」「値:auto」を入力しましょう、という記載がありますがそれすら不要ということになりますね。(なぜ不要なのかは後述します)

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ただし、いくつか確認しておいたほうが良い点はあるので、同じGAタグを埋め込んだ後の確認事項として以下ご活用ください。

検証時の確認事項

同じGAタグを設置ないしはGTMタグを設置したのちに確認すべき事項としては大きく分けて3個あります。

①同じ計測タグを入れているか

大前提ですが、GTM経由でGAタグを配信するにしてもGAタグを直接埋め込むにしても、同じタグが入っているかをまずは確認しましょう。

サブドメインはサブドメインで別プロパティで計測したい、などで分けている可能性もなくはないと思うので確認しておきましょう。

②cidが一致するか

前述の通り、セッションが繋がっているかはcidの値がページ遷移前後で一致しているかどうかで判断可能です。検証ツールの見方がわからない方は以下記事を参照ください。

【新画面対応】GTMでタグ設定した後の検証方法を徹底解説

③すでにCookieドメイン「auto」になっていないか

GTMのGAタグ内にある設定フィールドでcookie domainをautoで設定するというのがサブドメインにおけるクロスドメイン設定である、という記述をいくつかの記事で見かけましたが、GA設定変数を見ると実はすでにその設定がされているのですよね。

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GAのPVタグを設置する時に用いるこの設定変数の作成時にデフォルトでここがautoになっているので、そもそも特に追加で設定する必要がなさそうだ、ということですね。

サブドメインと別ドメインの3種類をクロスドメインする方法

さて、サブドメインのクロスドメインについては上記の通りで比較的簡単に終わりましたが、付随して1つ疑問が出てきたので記載しておきます。

それは「サブドメインと別ドメインの両方をクロスドメインしたい場合はどうしたらいいのか」ということ。

これまでの状況を踏まえると、以下2つを同時実装することで実現できるものと思われます。

・GA設定変数に記載の「Cookieドメイン:auto」でサブドメイン分が対応できる
・設定変数下部で、設定フィールド「allowLinker:true」+自動リンクドメイン設定

推測になっているのは、はてなブログではGTM経由の配信がうまくいかず検証ができないため相互にどういった影響を与えうるのかという確認ができないためです。

もしこのあたり実際に検証された方がいらっしゃればお知らせ頂けたらと嬉しいです。

まとめ

いかがでしたか。

このあたりは自社サイトやクライアントサイトで検証するには、リスクが高く手間もかかるのでなかなか難しいと思いますが、上記の結果をご参考に活用頂けると嬉しいです。

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